ブログ0524

文化 念願の割れしのぶ … 一年目の掟

おおきに、ミャーコどす。
このところ、フェイスブックのほうで話題にさしてもうてました舞妓さんの結い髪についてどす。

仕込みさんを経て、見習いさんにならはるときには、念願の舞妓さんの結い髪を結わしてもらわはります。少しお姉さん舞妓さんになってゆわはる『おふく』までの二年間ほどは、『割れしのぶ』を結わはることになるんどす。

その割れしのぶの出たてさんの舞妓さん、一年間ほどは白粉のお紅も下唇しか塗れしまへんけど… もうひとつ、一年目の掟があるんどすえ。

京都を知っといやす方はようおわかりや思いますけど、祇園界隈の花街と京都の中心部の四条河原町などを結ぶ、京都を代表する鴨川にかかる『四条大橋』と呼ばれる橋があります。

その橋を祇園甲部の花街では… 
割れしのぶを結うたはる一年未満の舞妓さんは、一人では渡れまへん。また、同じ時期にお店出ししはった同期のお仲間とも、仕込みさんやらとも渡ることを許されしまへん。

この一年間、髪を結うたはるときには、自分よりもお姉さんや女将さんやらと一緒でないと渡らしてもらえへんのどす。

このお話の理由も諸説ありますけど…
今も鴨川を渡らはった四条界隈はえらい繁華街どすけど、その昔も、きっと交通の便も花街界隈よりは発達していて、街も賑やかやった思いますし、鴨川を渡って里心がつかはらへんようにと。そして、若い娘さんを預かったはる花街の女将さん方の安全を配慮しはった親心からやとも聞いてます。

この現代でも、祇園甲部ではこの掟が守られてるんどす。

たった50メートル余りの短い橋どすけど、舞妓さんにとっては大きな決断をして花街に渡ってきはった、一年間は遠くて長い一方通行の橋なんや思います。

そやし、お姉さん舞妓さんやお母さんから、四条河原町やらにお買い物に誘てもらわはると、そら嬉しそうに出かけていかはります。
お姉さん方も皆通ってきはった道、気持ちもようわかってくれたはりますさかいに、お声かけてあげはるんどっしゃろなぁ…。

どうぞ、よろしゅうに。

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