ブログ0508

花街 芸舞妓さんの敵 … 夏編

おおきに、ミャーコどす。

五月に入りまして、京都の鴨川に床が立ち並びました。
もう少し北の方の、貴船の方にも川床がはじまり、風情ある京都と触れ合うことのできる季節どす。

蒸し暑い京都で、夏でも足を運んでくりゃはるように考えられたのが始まりやとも聞いたことがあります。昔は、エアコンやらあらしまへんし、川の冷気を利用しはるかしこいお考えどすなぁ。四条大橋から眺める、楽しそうにお食事されたはる光景は、見さしてもうてるだけでも、なんやたのしなってきます。

そやけど、芸舞妓さん方にとっては、難儀な時期でもあるんどす。

皆さん、小さいときに、昆虫採集しはったことおへんやろか?
そうどす、暗くなってきたら白い布に懐中電灯あてて、虫を観察しはるやつどすわ。

もう、おわかりどっしゃろか?

芸妓さんや舞妓さんが川床にいはりますと、えらい虫さん方に好かれはるんどす。お食事しはるところの床の照明と芸舞妓さん方のおしろいが…。虫さんの寄ってきはる条件にピッタリなんどすて。

また、舞ったはるときは特に、お顔めがけて飛んできはるらしいどす。
おもむろに虫さんを振り払うこともできひんので、舞いながらうまいこと虫さんと戦こうたはるらしいどす。

そして芸舞妓さん方には、虫さんを寄せつけるもう一つの理由があんのどす。それは、髪を結わはるときにつけはる、鬘をときつけはるときの鬢付け油なんどすて。

夏になると、お仕事から帰ってきはった置屋さんのお支度部屋からは、
「いやぁ〜こんなとこに入ってしもたはる〜!」「姉さん、うち、虫ついてへんかみておくれやす…」と、賑やかな声も聞こえてきます。

大事な娘さんをお預かりしたはる置屋さんのお母さんにとっては、どこぞの悪い虫がつくよりも安心なんかも知れまへんけど…
どうぞ、よろしゅうに。

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